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ジョアン・フェレイラ・アルバレシュ・リベイロ

4月5日(ブルームバーグ):ポルトガル北東部のドウロバレーにあるブドウ畑ではところどころに岩が顔を出す。恐ろしいほど急な斜面を縫って、でこぼこ道が続く。元投資バンカーのジョアン・フェレイラ・アルバレシュ・リベイロ氏は片手でハンドルを握り、四輪駆動のメルセデスを器用に操りながら曲がりくねった道を上っていく。
 ブドウの段々畑にタイル張りの屋根と白壁の家々が点在するこの人里離れた地域は、ポートと呼ばれる甘口のフォーティファイド・ワイン(酒精強化ワイン)の産地として知られる。フェレイラ氏は家族経営のワイナリー「キンタ・ド・ヴァラド」で働く。この地域で、洗練された辛口のテーブルワイン作りに情熱を燃やす野心的なワイン醸造業者5人のうちの1人だ。彼らは「ドウロボーイズ」と呼ばれ、素朴ながら年代物の赤ワイン作りでこの地域のワイン革命に火を付けた。ブルームバーグ・マーケッツ誌5月号が伝えた。

ドウロ川から約300メートル高い地点で、フェレイラ氏(53)と私は節くれだった80年が経過したブドウ畑のそばで足を止めた。赤ワイン用の複数種のブドウの木から成る。トゥリガ・ナシオナルやトゥリガ・フランカ、ティンタ・カンなどこれらの品種の大半はポルトガル以外の国々ではほとんど知られていない。これらのブドウは長い間ポートワインの原料として利用されてきたが、今はこの地域で生産される辛口赤ワインに苦味の濃い芳醇(ほうじゅん)でミネラル分の豊富な味わいを与えている。

  ワイナリーの試飲室に向かう途中、フェレイラ氏が「最初の現代的なドウロ産テーブルワイン、バルカ・ヴェリヤは親類のワイナリーで1952年に醸造された」と教えてくれた。同氏が白ワインのほか、トゥリガ・ナシオナルだけを原料として薫製のような煙でいぶした香りのするロゼまで作っていることを知って驚いた。ただ、彼が醸造する4種の赤ワインに勝るものはない。最近、4万本を香港と上海のブローカーに販売したという。 (原題:Portugal’s Wine Revolutionaries )
(ブルームバーグ)
ポルトガルワイン革命が始まった?
甘口から「洗練の辛口」へ。
金融マンも奮闘中。
素朴ながらもワイン作りに革命を与えた「ドウロボーイズ」。
今後のワインに注目です。

  by hranice | 2011-05-02 16:08

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